バーバー

　2001年アメリカ映画。1949年夏のカリフォルニア。義兄が営む理髪店で毎日客の髪を刈り続ける寡黙な男エド・クレイン（ビリー・ボブ・ソーントン）は、当時のベンチャービジネスでもあったドライクリーニングと出会い、クリーニング屋を始めるための資金稼ぎとして、妻の不倫相手をゆすってしまう…。コーエン兄弟。
　全編モノクロで製作されたこの映画ですが、カラーで撮影してからモノクロにしたらしく、昔のモノクロ映画のそれとは一線を画した美しさになっています。ちょっとしたことが人生の転落に繋がっていく物悲しさがなんとも。所々に現れる時代性を反映したアイテムも良い演出です。ビリー・ボブ・ソーントンの名演が光る良作。好き。