西尾維新「サイコロジカル」

tagosaku2004-04-22



 「きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」天才工学師・玖渚友のかつての「仲間」兎吊木垓輔が囚われる謎めいた研究所、斜道卿壱朗研究施設。友に引き連れられ兎吊木を救出に向かう戯言遣いいーちゃんの眼前に繰り広げられる戦慄の情景。終わりの始まりはさらなる始まりの前触れでしかなかった!
 シリーズ4作目。前3シリーズではってあった伏線がちょろちょろと顔を出し始めた感じ。いつもの哲学的というか若者の書くそれというか、まぁ適切な表現は”新青春エンタ”か。引用されるものも個人的に好みのものが多いんですよね。小説の評価としては十全とまではいかないけれど、九全くらいはあると思います。好き。