カルメンという名の女

　カルメンと彼女を追う警備員との禁断の愛を描いたヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した傑作ラブロマンス。かつて一世を風靡した映画監督・ゴダールの元を訪れたカルメンは、映画の資金欲しさに銀行に押し入り、そこで警備員のジョセフと出会う。なんとなくゴダール。探すの大変。
　後期ゴダールの有名作。本人も映画監督役で出演しています。クラシック（冒頭の字幕にもあったけど、ベートーベンですな）をBGMにした場面での銃撃が印象深い。そして毎度のことながらの映像美。この人の映画がなんとなく好きなのか、やっとわかった気がする。芸術性とか映画的だとかそういう理由ではなく、眼鏡かけたおっさんだから俺は好きなんだろう。好き。