ウディ・アレンのバナナ

tagosaku2003-10-29



 1971年アメリカ作品。フィールディング・メリッシュはしがない商品検査員。毎日の単純作業にウンザリしていた彼は、ある日平和運動の活動家ナンシーに一目ぼれ――。なんとかして彼女の気を引こうと、あろうことか紛争の真っ只中にあるバナナの国サンマルコ共和国の革命軍に身を投じる。ところが、運命のいたずらか、彼はたちまち革命軍のリーダーに祭りあげられ、何と大統領になってしまったからさあ大変!どうもまたウディ・アレンです。
 ウディ・アレンの監督2作目作品ということでコメディ色の強い作品。言語的な笑いよりも動きや映像で笑わせるような感じ。例えるなら喋りで笑わすDTではなく、動きで笑わすおかむーと言ったあたり。序盤の機械に振り回される姿とかマンホールに落ちるところなんかは、チャップリンの「モダン・タイムス」、政治色の強さには「独裁者」を思いだした。ユーモラスという点では、「カメレオンマン」にも匹敵する。大好き。