綾辻行人「十角館の殺人」

tagosaku2003-08-26



 綾辻。半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
 新本格ミステリというカテゴリに属するらしい綾辻行人のデビュー作。自分の中高の頃読んだ金田一のように、ミステリってこのようなものと自分が思い描いていたミステリ像にピッタシ合致するような作品だった(まぁそのレベルとしては全く差があるのだろうけど)。どうやらアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」をモチーフにしているらしいが、読んだことがないので比較対照も出来ない。さくっと読めたこともあってかなり面白かった。好き。