綾辻行人「水車館の殺人」

　古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く！密室から男が消失したことと、１年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか？驚異の仕掛けをひそませた野心作。 裏表紙より。
　どうやら今回この作品で使われているトリックはミステリ好きの人間にとってそれほど難しくない系統のトリックらしい。とはいえ、ミステリ初心者の自分はやっぱり全く分からずに解答編でそうか！と頷くばかり。この世に五万とあるミステリ小説を全て読んだとしても俺にはおそらくトリック当て＆犯人当ては不可能だろう。現在と過去をいっぺんに謎解きするのは面白いかなぁと思った。好きでも嫌いでもない。