リリイ・シュシュのすべて

　友人が凹むよと言っていたのでレンタル。岩井俊二監督2001年作品。中学生の蓮見は心通わすことなく過ごす毎日。イジメの蔓延する学校で彼がリアルを感じられる存在はリリイ・シュシュという歌姫だった・・というお話。
　万引きからレイプまで少年犯罪を扱ってるところと田園等の映像美との対比が何ともシニカル。まぁこれが外国映画だったら（または首都圏を舞台とした映画だったら）ドラッグとかも出てくるんだろうけど、そこらが出てこないということを考えてもそれがこの作品の追求するところのリアルだったかなぁと思ったり。こーいう映画はやっぱり同じ年代の人間が見て何か感じるべきものがあると思うので、20の俺にはもう何とも感じないのが残念だったかも。サイトでの付き合いの人間がリアルでも知り合いって話は聞いたことあるのでちょっとビクっとするところもあった。まぁ好きでも嫌いでもないかな。