伊坂幸太郎「死神の精度」

tagosaku2005-09-28



 ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。
 「死」という題材も伊坂マジックでこんなにポップに。という風な感想が出てきました。タイトルどおり死神が主人公の今作品ですが、ミュージックが好きで渋滞が嫌いという人間味あふれた死神という設定。そして人間と死神の会話における伊坂節。面白いです。ゴダール女と男のいる舗道」の引用も渋い。哲学者との会話シーンからの引用かしら。好き。