森博嗣「人形式モナリザ」

tagosaku2004-10-07



 蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。2年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。その未亡人が語る「神の白い手」。美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。
 なんだか随分と哲学的で、読み終えた今でも内容を完全に理解していないような感じだけれども、それは飛び飛びで読んだ影響が大きいのかも。VシリーズはS&Mシリーズとは異なるシリーズを印象付けられる作品でもあり、また新しい側面を見せてくれる作品でもあると思います。流石にモナリザの正体は勘が働き、先読みできました。好きかも。