ウディ・アレンのザ・フロント


 1976年アメリカ映画。60年代アメリカで吹き荒れた「赤狩り」によって実際にブラックリストに載った監督、マーティン・リットがそのブラックリストに載った仲間と一緒に作った、当時の共産主義者への弾圧を描いた作品。
 ウディ・アレンのというタイトルがついているのに、監督・脚本・出演というわけではなく、あくまで出演のみ。というわけで、いつものシニカルな笑いは無しに、淡々とお話は進みます。共産主義とか全共闘とか、俺のような最近の若者には馴染みのない単語ですが、こんな時代もあったのです。ラストの科白がバリカッコイイ。好きかも。