妹尾河童「少年H」

tagosaku2004-03-22



 胸に「H.SENO」の文字を編み込んだセーター。外国人の多い神戸の街でも、昭和十二年頃にそんなセーターを着ている人はいなかった…。洋服屋の父親とクリスチャンの母親に育てられた、好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」こと妹尾肇が巻き起こす、愛と笑いと勇気の物語。
 数年くらい前のベストセラーを今更読了。大東亜戦争を少年の目から描いた良作。当時の神戸の映像が頭の中でよみがえります。まぁ「間違いだらけ〜」とかいう本もあるらしいですが、まぁフィクションですから野暮なもんでしょう。好きかも。