K-1 WORLD GP2003決勝


 毎度お馴染み素人感想。罵詈雑言はご勘弁。

 ・アビディvsボタ

 アビディが判定勝ち。前の試合で遺言マッチ(12/1付けスポーツの力にて永島さんが遺恨マッチをこのように発音)となったこのカード。その対戦では早々と反則負けで底は見せていなかったボタだけど、ボクサータイプの選手にありげな苦しくなったらクリンチとやっぱりK-1の戦い方ではなかったよなぁと感じでの判定負け。アビディはラストのハイキックでダウンを奪って印象良くなって救われた感じ。内容は両者ともにイエローが出たようにそれほど良かったものとは思えず。

 ・ボンヤスキーvsグラハム

 ボンヤスキーが1RKO勝利。今大会の優勝候補が得意技で観客、視聴者、スポンサーその他を喜ばせて順当に勝利。開始から飛んで跳ねて膝蹴りの勢いに押されてグラハムはいいとこなし。ボンヤスキーメジロジム所属なのね。

 ・セフォーvs武蔵

 武蔵が判定勝ち。また今年も武蔵の試合では居眠りしてしまいました。2Rの記憶が全くございません。試合自体はセフォーが体調悪しの前評判の割には頑張ってたような印象を受け、武蔵は相変わらず攻めるところで攻めないもどかしい内容。

 ・イグナショフvsアーツ

 アーツが延長判定勝ち。前評判の高かったイグナショフがどうしたのかアーツ相手に全く手が出ず、アーツの老獪さにジワジワとやられてしまったような感じ。アーツは全盛期を過ぎた感があるとはまだ33。ホーストの例もあるしまたまだやれることをアピールできたのでは。UFC現ライトヘビー王者クートゥアなんて40だし!(あの人は怪物の体をしてるけど)

 ・アビディvsボンヤスキー

 ボンヤスキーが1RKO勝ち。見事すぎるくらいに決まったハイキックを有利と見て攻勢に出たボンヤスキーが一回戦に続いての1Rでの勝利。GP初出場のはずなのにトーナメントの良い戦い方をしているのはプレッシャーがないせいだろうか。アビディはそのハイを食らうまではらしいところもあったけれど、まぁここまで。

 ・武蔵vsアーツ

 武蔵が判定勝ち。この試合は今まで見た武蔵の中で一番良い試合だったような気がした(いつも居眠りばかりしているのでちゃんと見ていないというのもあるのだけれど)。武蔵が武蔵でないようなくらい手を出していて、ミドルの打ち合いやワンツースリーまでちゃんとキッチリ決めていることに驚き。上昇中の武蔵と落日のアーツではこんな試合展開になるのかしらと思わせるような試合内容。

 ・ボンヤスキーvs武蔵

 ボンヤスキーが判定勝ち。嗚呼、武蔵劇場inGP決勝戦。1回戦準決勝ともに1RKOボンヤスキーに1回戦準決勝ともに判定勝ちの武蔵ではちょっと武蔵が可哀想。それでもボンヤスキーがしとめ切れなかったのは武蔵の成長の証かそれとも武蔵の悪いところなのか。

 ・総評

 世代交代を売りにした割には去年の王者は出てないわ、皆のヒーローレ・バンナは出てないわに加え、アーツが準決勝に残る(しかも相手は武蔵だし!)など世代交代しました!という感じは全く受けなかった。途中で出てきたサップは何だかプロレスでいうところの猪木、PRIDEでいうところのサクみたいな感じで、良い息抜きになりました。満腹とは言わないけれど腹八分目。ハセキョがいなかったら六分目。