聖なる嘘つき

tagosaku2003-09-15



 1999年アメリカ映画。二次大戦中、ドイツ占領下ポーランドユダヤ人隔離居住地区(「ゲットー」)が舞台。ドイツ支配の終焉を希求する人々の期待を裏切れず、連合軍攻勢を伝える虚構の「BBSラジオ放送」を彼らに伝えつづけ、ついに自らの「聖なる嘘」に殉じた男ジェイコブの滑稽かつせつない物語。転載。ロビン・ウィリアムスユダヤということでレンタル。
 映画の比較というのは何ともナンセンスのような気もするけれど、嘘をつくユダヤ人ということで思い出すのはやはり「ライフ・イズ・ビューティフル」。原作自体はこちらが先で映画もこちらが先なのに「ライフ〜」の影がどうしてもちらついて比較しようという気持ちになってしまう。その比較を除けば、ロビン演じるジェイコブが少女に声でラジオを放送するシーンやその少女と踊るシーンがとても印象に残る感動的な作品。嘘が人を勇気付けるなんて何とも「ワンピース」のウソップのようだね。好き。