ノー・マンズ・ランド

tagosaku2003-08-07



 2001年仏・伊・ベルギー・英・スロヴェニア合作。ゴールデングローブ、アカデミー外国語賞、カンヌ脚本賞受賞作。旧ユーゴ内戦下のセルビアボスニア両軍の領地の間にある緩衝地帯ノーマンズ・ランド。ある日、ひょんなことからこの地帯の塹壕に取り残されたボスニアのチキと、セルビアのニノ、そして体の下に地雷をしかけられたツェラ。ツェラを救うために協力したりいがみ合ったりする二人・・というお話。適当に。
 旧ユーゴ紛争の悲劇についてはここで書く内容ではないので避けることにするが、この映画にはその紛争の縮図が表現されていた。さっきまで共通の女の話で盛り上がってた相手に銃を向けるような行為。地雷を撤去できないとわかったら早々と引き上げる国連軍。そしてそれらに群がるマスコミ。皮肉まじりで描くその様がリアリティを伝え、またその戦争というものの滑稽さを考えさせる。意識したわけではないが、この映画を観たのは昨日8月6日。戦争について考える一日となった。好き。