ライムライト

tagosaku2003-05-29



 チャップリン晩年の名作。1952年アメリカ?作品。落日の老道化師カルベロが自殺しかけのバレリーナ、テリーを助け、彼女の回復を祈り、舞台に立ち・・というお話。
 この作品はもうすでに喜劇の範疇にはなくそれ以上の何かだと思う。(演じてる役は道化なので勿論喜劇シーンはあるのだけれど)ストーリーはチャップリンの自伝的要素が強く、カルベロとチャップリンを重ねることでチャンプリンの晩年の悲壮感が漂っている。ラストのテリーが踊る舞台袖でカルベロが息を引き取るシーンにはどうしようもない悲哀を感じた。感動させることは簡単だけれど笑わすことは難しいとよく言うけれども、笑わすことも感動させることも容易にやってのけるチャップリンの集大成といった作品なのかな。名セリフ「人生を恐れてはいけない。人生に必要な物は勇気と想像力と、少しのお金だ。」もこの作品に収録。好き。
 まぁこの作品はいわゆる三大喜劇王と呼ばれるバスター・キートンとの共演があるんだけど、三大喜劇王チャップリンを除いて作品は見たことがないんだよなぁ。近所のレンタルビデオやにも置いてなさそうだし、NHKで放送されることを期待して待つことにしようか。