綿矢りさ 「蹴りたい背中」

tagosaku2006-07-19



 高校に入ったばかりの蜷川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく…いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。第130回芥川賞受賞(amazonより)。
 みずみずしいねみずみずしい。ということで二作目。こちらは普通の高校生の普通な物語。主人公のにな川に対する感情が”蹴りたい”、っていう感情で、でもそれが非常に年代の女の子のそれとしては正確で。ちょっと不思議な「赤い実はじけた」みたいな作品。これは面白かったです。好き。