美勇伝「スイートルームナンバー1」

tagosaku2005-11-08



 ちゃんと買ったっての!美勇伝の1stアルバムを購入。
 名盤とは言えずもぼちぼちの仕上がりでんがな。M-1「チェックイン」で始まり、M-13「チェックアウト」で締まる小芝居があるように、タイトルの”スイートルーム”での一日という、コンセプトアルバムとして仕上がっております。それぞれのシングル曲、例えばM-2「カッチョイイゼ!JAPAN」などもそのコンセプトに沿って作られたかのように違和感なく盛り込まれてると思います。シングル曲の中では、やはりダントツ面白いのはM-4「紫陽花アイ愛物語」。タタタンタタタンタタタンタンのリズムは、一回聞いただけで口ずさめるという奇跡の楽曲。それに続く記念すべき1stシングルであるところのM-5「恋のヌケガラ」はM-4から続けて聞くと味わいに深みが。またアルバム曲に目を向けてみると、M-3「愛〜スイートルーム〜」は最近ハロプロで話題のDEF.DIVAがドロップした「好きすぎて バカみたい」での80代とはまた違った、アイドルポップスとしてのユーロビート。そこに与謝蕪村だのご名答だの音だけで書いたやろとつんく♂に問いただしてやりたくなるような歌詞が乗って、面白楽曲になっていたり、またM-6「Tea Break」についても結構チープなアイドルポップスが続き、M-8「クラクラ ディナータイム」は詩のクラクラと音のcrap crapをかけた巧みな楽曲。終いの三曲についてはこれまた歌い手に楽しいことさせてる楽曲群。M-10「唇から愛をちょうだい」はAメロからシャウトシャウトのインド風ナンバー。頭にちらついたのはみっちゃんの「ムラサキシキブ」だったりのするのは内緒にしておきます。続けてM-11「パジャマな時間」もQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」を思わせるようなオペラ風の奇怪な曲。またM-12「まごころの道」はM-2の歌詞に出てきたまごころと、またしっとりとしたバラードナンバーとしてM-2と対比させて聞くことも出来ます。とまぁ長々と書きましたが、名盤というにはちょっと遠いかな、という作品ではあるけれど、アイドルユニットの1stアルバムとしては十分に合格点のアルバムだと思います。松浦さんの「ファーストKISS」ほどの出来ではないですが、メロンの「1st Anniversary」くらいかな。好きです。