21グラム

tagosaku2005-11-01



 2003年アメリカ映画。クリスティーナは、ふたりの娘と優しい夫と幸せに暮らしていたが、その愛する家族を交通事故で失ってしまう。ひき逃げ犯は前科者のジャック。更生し、神を信じて真面目に働いていた矢先の不注意による事故だった。しかし、亡くなったクリスティーナの夫の心臓は、移植を待っていた大学教授のポールの命を救う。このことがきっかけになり、クリスティーナ、ポール、ジャックは引き寄せられるように近づく…。
 人の映画、死の映画。時間軸を細かく切って再構成する手法は「メメント」で物語上の演出として行われていましたが、こちらは作品のテーマ演出として用いられています。主演三人の演技のレベル高すぎ。一回目は映像と演技を見て、二回目は時間軸を考えながら見る、そんな見方が出来るかも。いわゆる人の命の重さを考える映画ですが、ただ重いことなく”観れる”映画に仕上がっているのは監督の技量かしら。大好き。