白岩玄「野ブタ。をプロデュース」

tagosaku2005-08-19



 舞台は教室。イジメられっ子転校生(キモチ悪いほどおどおどしたデブ)を人気者にすべく、オレはプロデューサーを買って出た! 「『セカチュウ』で泣いてる場合ではない、『野ブタ。』を読んで笑いなさい」と斉藤美奈子氏絶賛、第41回文藝賞受賞作!「大した才能だよ。期待してるぜ、白岩玄。」(高橋源一郎氏)
 若さは強さ。帰りのバスの中で読みました。作中に加護ちゃんつんく、って単語が出てくることが異様に感じないのは同年代の作家さんだからでしょうか。この年代の持ってる虚無感をストーリーの展開によって上手に表現してるんじゃないかな、という月並みの感想しか浮かんできません。文体そのものはテキストサイトの延長上にあるもので、取り立てて素敵!というところもなく。人間誰しも役を演じてます。それを上手に代弁してるのは評価。好きかも。