森博嗣「春」

tagosaku2005-08-13



 『すべてがFになる』の天才科学者、真賀田四季の少女時代。叔父、新藤清二の病院で密室殺人が起こる。唯一の目撃者は透明人間だった!?すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考する才能に群がる多くの人々。それを遥かに超えて、四季は駆け抜けていく。其志雄(きしお)は孤独な天才を守ることができるのか!? 四部作第一幕!!
 真賀田四季四部作一つ目。いつもの理系ミステリィとは若干異なって、詩的な要素が強めのような気がしますが、理系的なアプローチから醸し出す雰囲気はまさしく森ミステリィのそれ。内容はちょっとナシかなぁとは思うも、とりあえずは様子見。S&MシリーズとVシリーズも絡み合うようで、森博嗣を読んできた人間にとってはやっぱり楽しめるものに。好き。