村山由佳「星々の舟」

tagosaku2005-08-09



 禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて-。愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。
 家族の小説、恋愛小説。村山由佳氏の小説を読むのは初めて。とりあえず図書館にあったこの直木賞受賞作から入りました。家族をテーマに次男長男長女に次女、そして父とそれぞれの姿を描く。上手に人物が描かれています。それぞれの視点の中にも、時系列も存在して、家族全体としての話としても生きる演出も上手い。面白いです。大好き。