伊坂幸太郎「ラッシュライフ」

tagosaku2005-04-01



 歩き出したバラバラ死体、解体された神様、鉢合わせの泥棒-。無関係に思えた五つの物語が、最後の最後で一つの騙し絵に収録する。これぞミステリー! 仙台の帰るときの高速バスの中で読了。
 グラスホッパーのプロトタイプ。5つのストーリーが交錯する演出は「グラスホッパー」でもやっていたけれど、あちらは3つ、こちらは5つということで若干読むときの頭の切り替えが難解。表紙のエッシャーの騙し絵がストーリーのネタバレ的要素を含んでるのはアリ。仙台が舞台ということで映像がありありと浮かんでくるので、その分もプラスして大好き。