京極夏彦「魍魎の匣」

tagosaku2005-01-31



 箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。
 京極堂は疲れます。刑事の木場修がお話の中心。四つの事件が絡まっているようで絡まっていないのがこのお話のミソなのかしら。京極堂の薀蓄はそのままに今作もきちんと最後まで読ませる大作。読み終わるのに一ヶ月近くかかっちゃったけれど。好きです。