伊坂幸太郎「グラスホッパー」

tagosaku2005-01-07



 復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。古本屋で。直木賞候補作。
 伊坂流ハードボイルド。殺し屋三人の視点でそれぞれの話が進む展開。時々その話が交差する演出はザッピングかな。この作品も三つのストーリーが見事に収縮していきますね。お上手です。ボブ・ディランストーンズと来たから、次はビーチ・ボーイズだと何か嬉しいかも。好き。