村上龍「愛と幻想のファシズム」

tagosaku2004-03-14



 激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。
 経済関係の専門用語が飛び交うので結構読むのに大変な小説でした。高校生時代に読んでたら間違いなく10ページで放棄してたろうに。あとがきを読むとしっかりと資料を読み漁ってたようで納得。俺らの世代からしたらやっぱりエヴァに影響を与えた小説という位置づけになりますか。よくわかりませんが。好き。