現金に体を張れ

　1956年アメリカ作品。5年の刑期を終え出所したジョニーは、婚約者フェイとの新たな生活のため、競馬場の売上金強奪という大仕事を請け負う。仲間を集め綿密な計画を立てた彼は計画を実行に移し、仕事は無事成功したかに思えた。しかし、仲間の1人の妻が計画を盗み聞きしていたことから、事態は思わぬ方向へ進んでいく…。
　キューブリックの初期作品。クライム・サスペンスというジャンルということで、ヒッチコックな香りが漂う（ヒッチコックはほとんど見たことないけれど。これから見る予定！）。ラストのTHE ENDの文字の出てくるタイミングは絶妙。時間軸と視点を繰り返す演出は山田南平「オトナになる方法」８巻９巻がこの手法を用いて演出してますね。上手な例えだこと。キューブリックはあと２本かしら。好きです。