綾辻行人「黒猫館の殺人」

tagosaku2003-09-06



 館シリーズ。6つめの「館」への御招待──自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。
 早々と犯人?に気づいたせいか若干物足りないような印象。まぁページ数も前シリーズ「時計館〜」に比べページ数も少なくサクっと読めると書けば良い様な評になるのだろうか。それ以外のトリック等は毎シリーズ同様にどんでん返しなトリックでやっぱり凄いなぁという感想しか残らないというのが正直なところ。好き。とりあえず綾辻はひと段落。続いては司馬に戻って。