綾辻行人「時計館の殺人」

tagosaku2003-09-05



 シリーズ5作目。館を埋める108個の時計コレクション。鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で10年前1人の少女が死んだ。館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。死者の想いが籠る時計館を訪れた9人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは?第45回日本推理作家協会賞受賞。
 流石に5作目にもなるとマンネリかしらということもなく、シリーズ最高作品と謳われることもあって、設定、トリック、その他諸々含めてとても面白かった。まぁ本2冊文600Pという長さも気にはならない程度(森博嗣有限と微小のパン」に比べたらあれだし)だったし、犯人はさほど意外な人間ではなく(というよりも前作「人形館〜」が意外すぎるだろ)、自分でもすんなりと推理できたのも含めて大好きという評価に。次がとりあえずラスト。