森博嗣「有限と微小のパン」

tagosaku2003-08-20



 S&Mシリーズ最終巻。日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」の経営するテーマパークを訪れたN大生西之園萌絵と友人たち。そこでは「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失があったという。彼女らを待ち構えていたかのように事件は続発。すべてがあの天才の演出によるものなのか!?全編に漲る緊張感!最高潮森ミステリィ。ああ、転載さ。
 シリーズ最終章に相応しい厚さの一冊。毎度のことだけど、キャラクタが魅力的で頭の中で動く動く。専門用語は自分が理系でよかったと思うような単語で、ある程度理解できる範囲だったので嬉し。トリックに関しては最近観たとある映画を思い出したけれど、ここで書いてしまうとネタばれ臭くなるので自分の心の中にしまっておくことにする。結局全シリーズ10冊通して読んだけれど、全体的な感想を言うならば「よくわかりませんでした」かな(笑)。ミステリィであるにしろないにしろ、借りて読んでよかったと思えるシリーズでした。某友人よありがとう。大好きな作品。